2010.6.21
[Patisserie S(パティスリー・エス) -1]
[Patisserie S(パティスリー・エス) -2]
[Patisserie S(パティスリー・エス) -3 ]
五皿目は、スコーン。
実はこのスコーン・・・打ち合わせにお伺いした1週間前にも
「すごい自信作ができたんです!」といただいたばかりだったんですが
今回はコンパクトバージョンで。
でも仏菓子のパティスリーが、なぜ英国のスコーンを?ってちょっと不思議に思いますよね。
実はこのスコーン・・・クロテッドクリームありきで作られたスコーンなんです。
某乳業メーカーさんがクロテッドクリームの受注生産を始めたいうことで
試食してみたところ、これがとっても美味しかったそうで。。。
このクロテッドに合うスコーンが作りたい!と閃かれたんですって。
イギリスではスコーンといえばクロテッドクリームが当たり前ですが、
日本では本物のクロテッドクリームが添えられていること自体少ないですよね。
生クリームだったり、バタークリームだったり・・・
でも生クリームでは軽すぎるし、バタークリームでは重すぎる。。。
その中間に位置するクロテッドは、国産のものはやや頼りない感じで
今まで納得する味&テクスチャーのものがなかったそうなんです。
かといって、本場のクロテッドの輸入品は高価すぎる・・・
そんなときに出会ったのが、この某国産メーカーのクロテッドなんだそう。
国産とはいっても、原材料にこだわった受注生産品なので、
他社製品に比べるともちろんお高くはなってしまうんですが、
従来の国産品に比べると格段に美味しく、輸入品に比べるとリーズナブルで
そしてなんと言ってもフレッシュである!ということが中元シェフの心をキャッチしたようです。
さらにクロテッドだけではなく、コンフィチュールにもこだわりが!
日本ではフランボワーズやブルーベリー、蜂蜜などが添えられることもありますが、
本場イギリスでは、絶対に苺なんだそう。
このコンフィチュールはもちろん自家製で、ヨーロッパの苺のみを使用されています。
国産の苺は生で食べるように栽培されているので、
お菓子に加工して使おうとすると、どうしても甘みが強くなってしまうんですよね。
なのでコンフィチュールは、色、香り、酸味ともにシャープで鮮烈な
センガセンガナ種の苺100%で作られています。
イートインでスコーンセットをオーダーすると、
こんな感じでドライフルーツも添えられくるんですよ♪
(本来スコーンは2個で、ドリンク付です)
さて主役のスコーンですが・・・
中元シェフには、とても尊敬されている紅茶の先生がいらして、お紅茶はもちろん
ハーブやコンフィチュールのことなども色々ご教授していただいているそうなんです。
そして実は、その先生に何度もダメだしされちゃったこのスコーン★
でもダメだしされればされるほど、かえって負けん気が強いシェフは、
スコーンそれ自体で美味しいものを作ってやるぞ!と思われたんだそう。
その結果生み出された完成形が、このスコーンというわけなんですね。
日本では、ビスケットのようなザクザクとした食感のスコーンが多いですが、
本場イギリスでは、外はサクサクとしていながら、中はしっとり、ふわふわ。
風味豊かな生地感に仕上げられています。
そしてこの生地に、口中の水分を取られそうになるので
たっぷりのクロテッドクリームとコンフィチュールをつけ、
水分をプラスしながら食べるんですって。
単なる添え物ではなく、理にかなったセット構成になっているんですね。
さて、このシェフ渾身のスコーンセットのお味はというと・・・
まずお断りしておきますが…私はスイーツ意外の甘いものは苦手で、
甘いパンや飲み物は基本的にNGなんですね。
パンやスコーンは粉自体の風味&香りを味わいたいので
ジャムをつけて食べるなんてことは殆どないんですが・・・
このスコーンは、もちろんスコーンだけでもとっても美味しいです❤
粉の風味が豊かで、鼻腔からふっと抜ける瞬間がたまりません。
サクッ、しっとりの食感のコントラストもGood!
でもやっぱり、お口の水分が奪われていく感じは否めないんですね^^;
そこで、クロテッド&コンフィチュールをダブル重ねにしていただくと・・・
おぉぉ・・・クロテッドが生地にしみこんで、粉の風味と
クロテッドのミルキーな酸味が一体となり、その後に苺の酸味がキュン♪
カロリーのことを気にしちゃうとかなり怖いけど、
(美味しいものを食べてる最中は、気にしないことにしている私^^;)
この生地とダブルクリームの相性は抜群です!
そして、控えめに添えられているつもりかもしれませんが、
その存在感が光ってしまっているドライフルーツのコンポート。
画像では、この柔らかでジューシーなテクスチャーをお届けしきれないのが残念ですが、
アジャン産のプリュンヌと、探しに探し求めた極上のアブリコ
そしてマンゴーが添えられています。
このアジャン産のプルーンは、ヴァレンタインの頃に、
今まで食べた中で一番美味しいかも❤と思ったショコラ・プリュンヌと
赤ワインのコンポート・プリュンヌでも感動させられたんですが・・・
ごめんなさい…レポートできてないですね。。。来年のこの時季にまた^^;
中元シェフのドライフルーツのコンポートについては
以前にタルト オ フリュイ セックをいただいた時にもご紹介しましたが、
それぞれのドライフルーツを、それぞれに相性のいいリキュールに
漬け込むという手間のかけよう。(タルトフリュイは、さらにバージョンUPしたそうです!)
素材とお酒に愚直なまでにこだわる中元シェフの姿勢を垣間見た瞬間だったんですが、
このコンポートが、なんともいえず至福の美味しさなんです❤
まさに後をひく美味しさ・・・味、香り、食感全てがパーフェクト!
真に美味しいものは、ほんのひと口しか味わえないからこそ、
余計にその美味しさが脳裏に刻みこまれるものなんですね。。。
このスコーンセットはお持ち帰りもできるんですが、
その場合はこのドライフルーツは付きませんのでご注意くださいませ。
代わりに、ラ・メランジェさんのお紅茶の茶葉2種類がセットになります。
すいません・・・自分でもビックリの長文になってしまってますが(笑)
本物のスコーン&クリームの美味しさを知ってもらいたい!
という中元シェフの想いのこもったこのスコーンセット・・・
今まで美味しいスコーンを食べたことがなかった…という方に
ぜひ味わっていただきたい逸品です。
そして最後は、こちらもイギリス伝統菓子のファッジ。
一見キャラメルのようですが、キャラメルを結晶化させたシャリッ♪という食感で
元々は乳製品を保存するために作られたとても甘いお菓子です。
日本ではほとんど見かけませんが、私は某英国人シェフの
ファッジテイストのボンボンショコラを食べたことがあります。
それだけイギリスでは身近なお菓子なんでしょうね。
コーヒーやお紅茶にお砂糖を入れず、これをひと口なんていうのもいい感じかな。
中元シェフ、お忙しいなか本当にありがとうございました。
打ち合わせでおうかがいしたメニューから想像していた以上の
素晴らしいお皿の数々に、私自身が一番大興奮してたかも^^;
通常はされていないアシェット・デセールですが、中元シェフのお菓子は
テイクアウトするにはギリギリ限界のテクスチャーのものも多いので、
逆にご自分が本来作りたいような姿に作れたのかなぁとも感じました。
そしてシェフの素材への、新鮮さへの、満点への真摯なまでのこだわりを
改めて痛感させていただいたひとときでした。
この記事をかくにあたって、この前はどのお菓子のことを書いたっけ?と
自分の記事を戻って検索してみたら・・・全然書けてないじゃ~ん★
毎回新しい発見のあるお菓子をたくさんいただいているのに・・・
とりあえずこの講座直前いただいたお菓子を、次にレポートさせていただきますね。
でも、もう店頭にはないお菓子もあるかもしれませんm(_ _)m
来月はまた取材でお伺いさせていただけることになり、今からウキウキ♪
職人中元修平の姿をじっくり拝見してきたいと思います!
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店名:Patisserie S(パティスリー・エス)
住所:京都市下京区高辻通室町西入繁昌町300-1
カノン室町四条1階
電話:075-361-5521
定休日:木曜日(水曜不定休)
営業時間:11:30~19:30
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