2009.3.31 アーカイブ
2009.3.31
[スイート・スイーツジャパン ☆ 出展ブース編]
[世界パティスリー2009&スイート・スイーツジャパン前夜祭]
3/14、15日に開催されたアジア発のパティシエ世界選手権世界パティスリー2009。
その併設イベントとして、スイート・スイーツジャパンが
3/13~15の3日間にわたり、東京ドームシティ プリズムホールにて開催されました。
お菓子の物販だけでなく、様々なデモンストレーション&トークショーが開催され、
製菓関係者だけでなく、一般の方々も充分に楽しめるイベントになっていました。
私は14、15両日は大会取材に集中しないといけないので、
13日は、朝10:00~20:30までスイート・スイーツジャパンの
デモンストレーション&トークショーに密着してきました。
❤飴細工ピエスモンテ デモンストレーション
2月のWPTC2010日本代表選考会で、飴細工ピエスモンテ代表に選ばれた
ザ・リッツカールトン東京・三宅善秋シェフによるデモンストレーション。
前日は、WPTC2008で飴細工を担当されたアテスウェイの川村シェフに
飴細工のお話をはじめ、色々とおうかがいしていたので、
頭の中はかなり飴細工モードの私。
まるでジュエリーのように煌めくこの素晴らしい透明感に
一瞬にして魅了されてしまうんですよね・・・
WPTC予選の飴細工よりも高さは低めながら、バージョンUPされている気が・・・
蜂さんも、予選の時はTOPに1匹のみだったのに、
今回は2匹も付けちゃうんですね!?
タイトルは「花の誘惑」
(WPTC予選の「la tentation de la fleur」の日本語版?)
飴で作られた2匹の蜂と大輪の花。
中央にはパスティヤージュの大きな蝶が羽ばたいています。
お菓子業界の先駆者と呼ばれる吉田氏。
吉田氏が修行のために渡仏された1970年当時は
まだパティシエという職業の地位は低かったそうで、
現在のようにパティシエという言葉が市民権を得たこと、
そして現在仏では、「新しいお菓子を見たければ東京へ!」
と言われるまでになったことを、とても喜ばれているご様子でした。
❤モンサンクレール 辻口博啓氏 トークショー
テーマは辻口ISM。
辻口シェフの夢は大きく、世界平和!!!
スイーツは人に幸せを与えるものなので、
自分が存在することで人を幸せにしたい!と考えられているそう。
そして世界パティスリーにかける想いを語ってくださいました。
クープ・デュ・モンド、WPTCに次ぐ
お菓子のワールドカップである世界パティスリー2009。
宮内庁、農林水産省などが後援するという、
国を挙げてのワールドカップは世界初となります。
スポンサーからの素材指定がなく、素材を選手が自由に選ぶことができ、
競技種目にも、あえてショコラを使わないアントルメや
ガトー・ド・ヴォワイヤージュという初種目が加えることで、
素材をどう生かしてくるかが最大の見どころとのこと。
そして種目ごとに採点結果が発表され、途中経過が観客にも分かるようにすることで、
クリーンなジャッジを目指されているそう。
このスイート・スイーツジャパンを開催した理由は、
一般の方々にも楽しんでいただくことで、世界パティスリーの普及・発展を目指し、
スイーツから見た、ファッション、音楽、空間etc…を表現することで、
どんどん広がりをみせていくことができるからとのこと。
スイーツはただ‘食べる’だけでなく、無限の可能性を秘めた素材なんですね。
そして最後に、“自分好き”と言われるご自分のことについてもお話してくださいました(笑)
日々お忙しく動き回ってらっしゃる辻口シェフですが、
毎日6時間睡眠を確保されているんだそう。(本とですか~?)
でも仕事が趣味! 楽しいことは寝なくてもできるんですって。
お菓子、ショコラ、パン、コンフィチュールと次々と専門店を立ち上げてらっしゃる
辻口シェフですが、どうして一つのお店に集約しないんですか?
という質問に対しては・・・
「それぞれコンセプトや表現方法が異なるので、一緒に作ることは不可能なんです」とのこと。
今後は、Bagやアクセサリー・小物とのコラボも展開されるということで、
これからの展開も、ますます目が離せませんよね。
❤KAOKA社 アンドレ・ディベール氏 トークショー
こちらのトークショーは嬉しいことに、BIOチョコレートのお土産付。
カカオ分の異なる5種類のクーヴェルチュールを食べ比べることができました。
カカオ生産者と一緒になって、カカオ豆の栽培に携わる様子を
スライド映像を交えてとても分かりやすく説明しくださいました。
まず最初にエクアドルに農園を持ち、生産者と共に、
カカオの栽培からチョコレートの製造までを一貫して行う
システムを確立したディベール氏。
生産者側にとって、非常に手間もコストもかかる
オーガニックチョコレートを作り上げる為には、
何よりもまず、生産者との間に信頼関係を築くことが大切と考え、
生産者と密に連絡を取り合い、家族のような関係を築いてこられたのだそう。
生産者を育て、高品質化を目指し、効率的な流通システムを作るために
人生の半分以上を費やしてこられたとのこと。
さらにこのシステムを維持していくためには、
生産者との間に長期的、安定的な協力関係が必要と考え、
通常よりも25~30%高い賃金を支払ったり、
KAOKA基金を創設するなどの財政的な援助もすることで、
生産者のモチベーションをUPさせているのだそう。
自分は機関車のモーター部のようなもので、
生産者があってこそ、素晴らしいチョコレートを作ることができるのだと
生産者に対する想いを語ってくださいました。
「現在カカオ豆の木は、絶滅の危機にさらされており、
それを救うためには、カカオ豆の再生栽培を推進していかなければなりません。」
と今を生きながらも、すでに未来を見据えているディベール氏は、
環境保全についても強く訴えられていました。
まさに“エコロジー”という、世界パティスリーのテーマともシンクロする考え方ですね。
そんなディベール氏が今後目指されているのは・・・
安全性を唱えるだけでなく、味も追求したオーガニック・チョコレート。
他に類を見ない特別なもの目指したい!
目をつぶって食べると、カカオ畑にいるかのような幻想を抱くような…
残り香や残像のある、それぞれの特色がはっきりとしたチョコレートを作りたい!
と熱く述べてらっしゃいました。
デモンストレーション、そして本日のとりを飾るアレへ続きます・・・