2008, 11 月 アーカイブ
2008.11.29
11/25、26日に東京のドーバー洋酒貿易株式会社さんで開催された
WPTC2008 記念講習会を受講してきました。
WPTCは、2年に1度、アメリカにて開催される製菓の世界大会。
フランス リヨンで隔年開催されている
“クープ・ド・モンド ドゥ ラ パティスリー”と並ぶお菓子のワールドカップです!
第4回目を迎えた今年は、テネシー州ナッシュビルで開催され
パティスリーアテスウェイ オーナーシェフ 川村英樹氏
ヒロコーヒーケーキ工房 シェフパティシエ 藤田浩司氏
サロン・ド・テ・スリジエ シェフパティシエ 和泉光一氏
の3氏からなる日本チームは準優勝に輝きました。
2年前は1日だけの講習会だったそうなんですが、今回は
3名の選手からのご提案により、実際の大会を再現するような形での
2日間にわたる講習会に!ということでとても楽しみにしていました。
でもさすがにこの講習会は、通常私が受講している講習会とは全く異なる雰囲気。
WPTC2010の日本予選が2月に迫っているということで、
チャレンジを見据えたシェフの方々が多数お集りになっていました。
ひと言で言うと・・・
最近あまり受けたことのない、衝撃的な感動を受けました☆
こんなにダイナミックな作品が、あれほどまでに緻密で繊細な作業と
あれほどまでに多くのパーツから組み立てられているなんて!
しかもアウェイで、非常に厳しいルールのもとで・・・
今まで、ケースに入れた作品や誌面上の写真でしか
拝見したことがなかったのですが、実物は、
特にこの飴細工のピエスモンテは、透明感や煌めきが全く違うんです!
本当に引き込まれそうな美しさでした・・・
藤田シェフのチョコレートピエスモンテ。
マットでダークなチョコレート色が、こんなに艶やかに変身するなんて。
後ろ姿はさらに妖艶なので、お楽しみに♪
藤田シェフの目の前の席で拝見させていただいたので、
圧倒的にチョコレートの写真の枚数が多いんですが・・・
2日間で撮影した総写真枚数はなんと、700枚以上。
記事用にセレクトして、加工するのに6時間以上かかってしまいました・・・
それでもまだ100枚×2日間あるので、今どうしようか思案中です(悩)
どうしてもバックに、色々な物やたくさんの受講者の方々が
写りこんでしまっていますが、ベストポジションで撮影していますので、
もし写真を見てみたいなぁという方がいらしたら、是非ご連絡ください。
独り占めしてしまうには、あまりにも勿体なさすぎるので、
CD-Romにおとして差し上げます!
レシピもいただいたので、ご興味のある方は是非!
そしてプロの手による、作品の素晴らしい完成写真は、
是非WPTCチームJAPANオフィシャルサイトをご覧ください。
司会を務められたのは、ドゥマール・ジャポンの上村氏。
今回も上村氏の名司会あってこその、素晴らしい講習会だったと思います。
選手の方々と常に一緒に行動をされていたので、
喜びも苦しみも、そして素顔も知り尽くしてらっしゃるからこそ引き出せるお話の数々。
三選手のユーモア溢れるトークと、そして男気溢れる仕事人の顔と技。
本当に感動、感激、感謝の連続の講習会でした。
お菓子に魅せられ、それを作られるシェフに魅せらて
お菓子の世界の素晴らしさを知った私ですが、
この講習会を機に、コンクールに挑む圧倒的なシェフの姿と
素晴らしきピエスに魅せられてしまいそうな予感がします・・・(*^^*)♪
詳しいレポは、暫しお時間をください。
2008.11.27
マロン3姉妹をいただいた後は、ショコラの定番&新作のショコラブラザーズを!
1月にミルフィーユ・ショコラが登場したら、
ピラミッドもあわせて、ショコラ4兄弟をいただくなくっちゃ♪
●オペラ
和素材×伝統フランス菓子といって、
真っ先に思いつくのが、このグルニエさんのオペラなんです。
和素材がフランス菓子に見事に融合されている逸品で、
数あるオペラの中でも、かなりお気に入りで(*^^*)♪
トッピングの2粒の小豆以外にも、
コーヒークリームの中に、ぷりっと炊かれた小豆がコロン。
正方形というフォルムも珍しいですよね。
どこか和菓子を彷彿とさせる(きんつばのよう)凛とした佇まい。
断面の端整な美しさも秀逸です。
ショコラ×キャフェクリームの濃厚な甘味と小豆の優しい甘み。
洗練された上品な甘味のグラデーションに
小豆特有の渋みがプラスされ、
和の侘び寂を髣髴とさせる香りが、鼻腔からぬけていきます・・・
噛みしめるほどに、和仏の不思議なマリアージュが
お口いっぱいに広がる幸せ(*^^*)♡
シェフの温かいお人柄を感じさせる、優しく奥深い、
京都をイメージさせる和テイストを秘めたオペラに仕上げられています。
たった数粒の小豆が、想像以上に味わい深い遊び心をプラスしてくれています♪
小豆×オペラ・・・
こんなにも不思議な和仏のマリアージュに京都で出会えるなんて・・・
是非、お薄や玉露とともに味わっていただきたい、
和菓子にも負けない京風情緒あふれる逸品です。
●ショコラ・オ・リ
リサイクル可能な陶器に入ったプティポット。
去年もこの時季には、クレーム・ショコラのプティポが登場していましたが・・・
今年はお米を加えてさらなる進化系に!
プチ・ガトーのトッピングには、中に使われているフルーツを
使われることがよくあるので、このポン菓子は、
中にお米が使われていることを表現されているんでしょうね。
このプティポシリーズのお約束・・・蓋のショコラをパリンと割って
中のクレームと混ぜていただかないといけないんですが・・・
(前回のフローマージュのプティポは、ショコラの裏に胡椒が忍ばされていたけど、
今回は何も付いていないようだわ!)
そっと蓋をはずして中を覗いてみると・・・
ショコラの中に、しっかりと粒々感の残るお米の姿を確認できます。
このお米は、西原シェフの出身地である岡山産の朝日米を使われていて
牛乳とバター、そして少しのお塩で炊き上げられているそう。
さらにスプーンを入れると・・・
とろっとクリーミーなアングレーズソースがたっぷりと顔をのぞかせます。
なんて瑞々しく、なまめかしいテクスチャーなのかしら・・・
カップに入れることで、このぎりぎり限界の質感を保つすることができるんですね。
このお菓子は、もちろん全層一緒に味わって!
とろりとなめらかなアングレーズと、
むにゅっお米の歯ごたえを感じるショコラのクレーム。
それぞれの異なる甘みが相まって、やさしくも芳醇なハーモニーを醸しだしています。
初めていただく食感バランス!
お米を炊いたお菓子というと、リ・オ・レが有名ですが、
甘く離乳食のような食感が、なかなか日本人には受け入れられにくいですよね。
主食であるがゆえに、かえって甘味がプラスされた
お菓子として食べるという習慣がないからなんでしょうね。
このプティポも、お米の美味しさを味わうというよりも、
お米の粒々感が食感アクセントとして生かされているように感じます。
お米をひとつの製菓素材として、色々にアレンジされた
お菓子が登場するといいなぁ・・・♪
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店名:パティスリー・オ・グルニエ・ドール
住所:京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル527-1
電話番号:075 - 213 - 7782
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日休) 月1回火曜日
営業時間:11:00~19:00
2008.11.25
●マロン・ショー
こちらは一昨年に登場したお菓子なんですが、
毎年何度もリピしちゃうお気に入りの一品。
この日は既に売り切れていたのか見当たらなかったけど、
大きなサイズもあるんですよ。
残念ながら、今年は同じ陶器入りの、“クレーム・オ・リ”という
お米のブリュレのお菓子は販売されないそう・・・
実は他にお米のお菓子が登場しているからなんですが、
嘆いているファンの方も多いんじゃないかしら。
(こちらのお菓子はまた後ほど!)
このお菓子・・・陶器入りのスタイリッシュなボディなのに、
どこか手作り感あふれる、ほっこりとした
温かみを感じさせるフォルムですよね。
トッピングの零れ落ちる栗のフォルムのせいかしら・・・
実はこの零れ具合にも、西原シェフはこだわりがおありだそう。
このビジュアルまで意識した、焼き栗のトッピング。
焼き栗のコロンとした鬼皮から、ほろほろっと崩れ落ちるような焼き栗のダイス。
甘くてほくほく!これだけいただいても驚くほど美味しいんです(*^^*)♪
タルト・マロンのマロンとは真逆のテイストだけど、
こちらの栗も、この栗だけでも販売してほしい程の美味しさです。
栗は鬼皮付きのまま切込みを入れて蒸した後に
香ばしく焼き色をつけられているそう。
蒸すことで甘味を引き出し、焼くことで香ばしさをプラス。
栗の旨みを十二分に引き出す手法なんでしょうね!
でも毎朝1個1個仕上げられるのは、とても大変な作業ですよね。
通常、ブリュレというとたっぷりのグラニュー糖をふりかけて
しっかり、パリパリにキャラメリゼするお菓子を想像しますが
こちらは全くキャラメリゼされていない感じなんです。
これも和栗の繊細な風味と香りを生かすためのお心づかいなんでしょうか?!
中の焼き栗のダイスはお砂糖などで、全く風味をつけられていないので
キャラメリゼの強烈な甘味とほろ苦味がプラスされると
せっかくの栗そのものの繊細な風味と香りが負けてしまいますものね。
ふくよかで卵風味豊かな、なめらかなブリュレと
素朴ながら、馥郁たる香りの焼き栗のダイスが渾然一体となり、
さらに、ラム酒風味のシャンティとバニラの
エレガントな馨しさをプラスされると・・・
和のような洋のような・・・シンプルなのに奥深い味わい。
上品で馥郁たる和栗の香りが鼻腔からふうわりと抜け、
その余韻が長く続いていきます・・・
今年は栗の風味がしっとりと落ち着いた印象だからかしら・・・
ブリュレの甘みもかなり控えられているように感じられました。
さらにブリュレの中にも・・・
焼き栗のダイスがこんなにたっぷりと敷き詰められていて
どこをすくっても栗、栗、栗!!!なんです。
一体何個分の栗が使われているんでしょうね。
ある意味モンブラン以上に、栗を堪能できる一品かもしれないですね。
ブリュレ→栗→バニラ&ラム酒・・・
素材の風味と香りが、えもいわれぬグラデーションを描くように広がっていく・・・
西原シェフのお菓子は、このような風味と香りの時間差攻撃を
いつもとても大切にしてらっしゃるように感じます。
静寂の中、五感を研ぎ澄まして、その風味と香りを心ゆくまで堪能していたい!
そんな風に感じさせてくれる、本当に素晴らしいフランス菓子でありながら、
薄茶と一緒にいただきたいような趣深い和テイストでもあるところが
西原シェフのお菓子の魅力なのではないでしょうか。
グルニエさんは、7月にサロンをリニューアルされたんですが、
以前にお菓子教室をされていた時の姿そのままに、
Waitingのソファの後ろには、年代ものの型の数々が並べられています。
まるでMuseのよう・・・ぼ~っと眺めていても全然飽きないんですよね。
どの季節にお伺いしても、季節感溢れるフルーツがお出迎えしてくれるんだけど・・・
私はやはり、この栗の季節のグルニエさんが一番好き!
和と仏が混在する、とっても素敵な空間と珠玉の美味しさを
五感をフル活用して堪能することができるんですもの・・・
でも今年はこの数日後に、さらに栗の新作が登場したそうなんです!
ということは・・・次は栗4姉妹を味わいに行かなくちゃいけなんですね(*^^*)♪
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店名:パティスリー・オ・グルニエ・ドール
住所:京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル527-1
電話番号:075 - 213 - 7782
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日休) 月1回火曜日
営業時間:11:00~19:00