レポート

◀次へ 前へ▶

パリ 2011/6/17

愛らしいクラフトシュー 帽子をかぶった“ポプリーニ” 「ポプリーニ」

(左)定番味のシューを書き付けた店内の看板。分かりやすいコンセプト、質の高さで道行く人の目をひきつけます。(右)フォンダンの帽子がカラフルなシュークリームをウィンドーに飾っています。

(左)定番味のシューを書き付けた店内の看板。分かりやすいコンセプト、質の高さで道行く人の目をひきつけます。(右)フォンダンの帽子がカラフルなシュークリームをウィンドーに飾っています。

北マレ地区は、今パリでもっともホットなカルティエでしょう。ショコラティエ・パティシエのジャック・ジュナンさんの400平米もあるブティックや、売上金をチャリティー活動につなげるというコンセプトストアの「MERCI!」といった、近年界隈に続々オープンした店が、パリ中から注目を浴びるような、とても話題性の高い店ばかりで、かくいう私も頻繁に足を運ぶ界隈となりました。そして、このシュークリーム専門店「ポプリーニ」も、4月5日にオープンしたばかりのとても小さなブティックですが、そのコンセプトの強さと愛らしさで、オープン直後から界隈の人々の目を瞬時に引いて、1ヶ月経たないうちに多くの人が足を運んでいます。私が取材をした日も、お客がひっきりなしに訪れ、すでに常連もつけていました。

(左)壁に下げたピンク色の黒板に、日替わりシュークリームを書き付けます。(右)左がオーナーのロラン・クメッツさんで、右がシェフ・パティシエールのアリス・バルディさん。2人とも26歳で、これからの展開が楽しみ。エプロンもロランさんがデザイン。

(左)壁に下げたピンク色の黒板に、日替わりシュークリームを書き付けます。(右)左がオーナーのロラン・クメッツさんで、右がシェフ・パティシエールのアリス・バルディさん。2人とも26歳で、これからの展開が楽しみ。エプロンもロランさんがデザイン。

オーナーは、とても綺麗で知的な印象のロラン・クメッツさん26歳です。自分の店を持ちたいという夢、しかもパティスリーを、という夢を小さい頃から持っていたそうです。そして商業学校を卒業した後に、子供から大人まで大好きな“シュークリーム”をテーマにお店を開いたら、きっとヒットするのでは、という直感が働いて、アイディアを求めにカリフォルニアに6ヶ月滞在したそうです。“クラシックなシュー菓子を、時代の先を行くような、そして皆からも親しまれるようなスタイルで提供したい”という思いを具現化するため、伝統が取り仕切っているフランスから離れることで、新しい提供の仕方が見えてくるかもしれない、と考えたからでした。その甲斐あって実現したのが、この「ポプリーニ」。“ポプリーニ”とは、16世紀に活躍したパティシエの名前で、シューの発明者と言われています。

3色の細長いクラフト箱を棚に入れて、カラフルなインテリアに仕立ているのも、グッドアイディア。

3色の細長いクラフト箱を棚に入れて、カラフルなインテリアに仕立ているのも、グッドアイディア。

まずはパッケージから、店のイメージを考えたというロランさん。“クラフト感覚”がコンセプトで、1つのボックスに6つのミニシューを入れることができる、ピンク、ショコラ、ベージュのクラフトボックスを創作。これを店の壁に設けた棚に入れて、箱の収納にしているだけでなく、3つのカラーをうまく組み合わせ、キッチュな壁に設えているのも好印象。お金をそれほどかけずして、とてもキュートな内装に。また、全体のベースの壁は、ナチュラルな木の素材を使用。キッチュさとナチュラルさの融合が、とても“今”な感覚を表現しています。


こんな記事もどうぞ