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パリ 2014/1/23

ラデュレのショコラ専門店、パリ本店の圧倒的なクリエーション

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カスティリオーヌ通り、パッケージがひときわ映えるショーウィンドー。

マカロンで有名なラデュレのチョコレートラインの専門店「レ・マルキ・ド・ラデュレ」パリ本店が2012年12月にオープンしたのは、高級宝飾店が立ち並ぶパリでもっともリッチなカルティエ、ヴァンドーム広場そばのカスティリオーヌ通り。きらびやかな宝飾店と並んでも違和感のない、ラデュレらしい華やかで美しいショーウィンドーが特徴的な店構えで、オープン当初からパリ中の注目を集めていました。

中に入って一番に目に入るのは、カウンター風のチョコレートケースと、非常に大きくてゴージャスなシャンデリア。オーナーのダヴィッド・オルデーさんがアンティークショップで見つけたという、ムラノのヴェネチアンシャンデリアで、19世紀のものだといいます。

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ゴージャスなシャンデリアが印象的な空間に迎えられる。

そんなオルデーさんは、オープニングの際に、「ラデュレはマカロンで有名ですが、チョコレートラインにも昔から力を入れていた。それでもチョコレートラインは注目される機会がなかなか少なかった。ラデュレらしいチョコレートを提案したい……そんな思いがつのって、独立したチョコレート店を作ることにしたのです」とおっしゃっていました。

「レ・マルキ・ド・ラデュレ」の店名は「ラデュレの公爵たち」という意味ですが、エレガントな衣装に身を包む社交界の貴族たちが、このカスティリオーヌ通りの店で舞踏会を繰り広げ、チョコレートをつまむ。そんな舞台をイメージできるような、現代のエレガンスの極致を感じることのできる店作りが印象的です。

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マルキとマルキーズのデザインの『キャメ』。好みの味わいのチョコレートを詰めて。

お店のスペシャリテは『キャメ』のシリーズです。マルキ(公爵)やマルキーズ(公爵夫人)の横顔が描かれたチョコレートのシェル。マカロンでさまざまな風味を展開するラデュレらしく、キャメの種類も今や15種になります。こちらは、昨年開催のパリのサロン・デュ・ショコラのリポートでもとり上げさせていただきました。サン・ドミンゴ、ヴェネズエラなど原産地国をフィーチャーしたショコラの他、バニラ、シナモン、有塩キャラメル、バイオレット、バラなど、バラエティも華やかで、またその異なる色の風合いもお洒落です。

ちょっと厚手のシェルをかじると、とろりとしたガナッシュやキャラメルなどが現れる。一口で夢心地になるような、豊かな体験を送り届けてくれるクリエーション。マカロンと並ぶラデュレの象徴として、今後も引き継がれていくチョコレートになっていくでしょう。いつもながらボックスも素敵で、立体的な手袋のあしらいなど、ラデュレならではのエッジーなスパイスの効いたエスプリが溢れています。


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