2010.3.17 アーカイブ

卓上のにぎわいが福を招く、「火龍園」の春節料理

2010.3.17

春節とは、ご存じのとおり、中国の旧暦でのお正月のことです。
現地では一週間ほども連休となり、しばらくの間は、
新歴のお正月とは比較にならないほど盛大にお祝いをするのだそう。
旧暦によるために春節は毎年、日が異なり、今年は2月14日でした。
少し過ぎてはしまいましたが、並木先生の食べ歩き講座で、
世田谷「火龍園(ファンロンイェン)」にて春節料理を堪能しました。

 

住宅ばかりの町並みにやけに映える、この立派な門構え。
なんとなく違和感のある位置についているのは、風水によるもの?

 

 

 

 

 

店内に一歩入ると、目いっぱいに、金文字で「福」と書かれた赤い札や赤いちょうちんなどの、慶事を祝う飾りつけがされていました。
「福」の札は、天地を逆に飾るのが決まりごとです。
「福が逆さま」と「福が来る」は、中国語で同じ発音になることから、そのような風習ができたと言われているそうです。  

 

コース最初のメニューは、「広東風焼き物前菜の盛り合わせ」。

 

右にあるのが釜焼きチャーシュー、左は皮つき豚肉です。
皮つき豚肉のパリッと焼きあがった皮の歯触りと柔らかい脂身がたまりません!
この料理には、「家にたくさんの福が集まりますように」という願いが込められているのだそう。

  

 

 

 二品目の「ターサイとピータン・塩漬け卵の炒め」は、中国語で書くと「金銀炒青菜」。
ピータンと塩漬け卵を金や銀に例えて、「金銀で部屋が一杯になりますように」という意味があるのだとか。

塩漬け卵は、中華圏では広く使われているアヒルなどの卵の塩蔵物で、炒めものの味つけにするのはポピュラーな調理法です。
ピータン同様、風味が苦手な方もいらっしゃるかも。

 

 

つづいて、紅ナバナや黄ニラなどの入った「二種海鮮と旬菜の炒め」、出世魚のすずきをあっさりとした味つけで頂く「すずきの広東式醤油蒸し」が。

その後、「豚足のとろとろ煮」と一緒に上湯スープと麺だけの中華そばが出て来ました。
本来は別々の料理ですが、シェフのご提案で、中華そばに豚足を入れて食べてみることに。
豚足は「思いがけない財産が手に入る」、そばは日本と同じで「長寿になる」ことを願う食材だとのことでした。

 

 デザートは2種類を頂きました。

「黒胡麻あんの白玉団子」は、中にサラサラとしたすり胡麻と砂糖を合わせたものが入っていて、白玉との食感の組み合わせが新鮮でした。
大きな土鍋で運ばれて来て、はられたお湯の底でちんまりと身を寄せ合っている姿が、妙にかわいらしいというか、いじらしいというか・・、なんだか食べるのがかわいそう。
食べちゃいましたけども。

「自家製甘餅の煎り焼き」は、餅とは言っても、もち米粉を練り上げて作った中華菓子です。
地方菓子の「ゆべし」や「ういろう」に似た、ねっちりとした食感。
色の数種類ある片粉(ピントン)という板状の氷砂糖のうち、
黒いものを使ったことから、このような色になったよう。

この日の料理は、すべて縁起が良いとされるものばかり。
これだけ食べたら、相当、福運を取りこんだはず!!
と、思うことにして、この先を過ごして行こうと思います(気は持ちよう)。

【 世田谷火龍園(ファンロンイェン) 】
http://www.fuanlongyuen.jp/

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