2008, 12 月 アーカイブ
2008.12.30
前々回のブログでご紹介したノンフィルターのオリーブオイルを試食した、また、
フェットゥンタの用意をして頂いたお店は、目黒川沿いのリストランテ、カシーナ・カナミッラ。
こちらは、日伊食文化交流のゴッドマザーとも呼ばれる長本和子さんがオーナーで、
シェフの佐藤さんは、長本さんのやっておられるictという会社のイタリア研修を経て、
長本さんのお眼鏡にかなってシェフを務められている方です。
こちらで会食した際の、ブオンリコルドコースをご紹介します。
ストウッツィキーノ(前菜の前の小前菜)として、小さなミネストローネとセミフレッドサンドが供されました。
ミネストローネがオレンジ色なのは、トマトを控えめにしているために、他の野菜の色が出ているからだそう。
セミフレッドはパルメザンチーズ味で、お店ではわりと定番のものだとか。
前菜は豪華7種盛り!
前列の奥から手前へ、ブランダード(干しダラ)、パプリカのマリネ、きのこのマリネ、鴨の燻製と柿のピクルスです。
後列が、カップに入ったメジマグロと米のサラダ、アジの香草パン粉焼きと赤玉ネギの甘酸っぱいソース、イトヨリのソテー トマトソース。
そしてそして、この日一番楽しみにしていたのが、このコルツェッティ!!
コルツェッティはリグーリア州伝統の円形で平たい珍しいパスタ。
最近はたまに郷土料理系のイタリアンレストランで見かけることがあります。
手前にあるカブの薄い輪切りのようなものがそれですが、
よーく見ると、うっすらと模様が入っているのがわかります。
模様をつけるための木型がこれ。
もともとは昔の貴族が家紋を入れたりしていたんだとか。
凹みのある裏側を使ってパスタを丸くくりぬき、彫りこみを押しあててコルツェッティを作ります。
上の写真の皿で使われていたのは、手前にあるオリーブの花をイメージした絵柄で、お店のイメージイラストであるオリーブの花をデザインしたカナミッラのオリジナル。
左脇の文字は、押すと逆になるので「C.C」となり、これはもちろんカシーナ・カナミッラのことです。
プリフィクスからのメインには、藁で燻して香りをつけた鶏肉の一皿、ピエモンテ州のフィリッポというお店のスペシャリテだそうです。
こういったさりげなくてしゃれた飾りつけもカナミッラらしいところ。
白ワインのムースと言って出されたのは、白ワインのジュレと生のぶどうが添えられてあり、底には皮ごとを使ったぶどうのソルベが配されたデザート。
様々に手をかけたぶどうのコントラストが味にも色合いにも活かされた一品でした。
これで終わりかと思いきや、お茶にサプライズな小菓子が!
皿の中央にあるのは、サラミに似せたチョコレートでロンバルディア州でよく見るものですが、左端はなんと、溶岩石を模した砂糖菓子!
そして、右端のオリーブは実はマジパン菓子で、オリーブオイルをかけ回してあり、ナッツの種まで入っているという凝りよう。
一方では伝統を大切にしながら、斬新さも取り込んだ佐藤シェフのセンスと技術から生まれる料理は、いつも私たちを楽しませてくれます。
こちらはカシーナ・カナミッラの皆さん。
左から、佐藤シェフ、久保木総支配人、望月ソムリエ。
強力なチームです!
ちなみに、このお店には2000円で3杯の好きなお酒が選べるというセットがあり、私はいつもこれをお願いしています。
お酒は好きながら余り詳しくない私ですが、とにかく望月さんにお願いしておけば安心。
白でも赤でもスプマンテでも、あるいは、食前酒、食後酒、何を頼んでも洗練の美味をセレクトしてくれるので、むしろ、楽しみのひとつですらあります。
こちらに足を運ぶ機会があれば、ぜひともこのセットをお試し下さい!
2008.12.28
ショコラトリーの大御所、テオブロマの忘年会にお誘い頂きました。
会場はテオブロマ富ヶ谷本店のすぐ近くのレストラン。
会場に到着すると、すでにワイワイガヤ・・、
テオブロマで働く若いショコラティエ&候補生の熱気でいっぱい!
製菓材料の卸売をしている前田商店の営業さんが椅子の上からごあいさつ。
あちこちから、野次ともつかない突っ込みが。
愛されてますねぇ(笑)。
店を代表するイケメンによる、プレゼント争奪「イケメンジャンケン大会」の様子。
私は負けてしまいましたが、特別に、ガリガリくんの香りの入浴剤を頂きました。
こちらにははじめ人間ギャートルズが・・、あっ、土屋シェフでした!
あっ、こっちにも。
って、なにやってんですか並木先生!
いつも思うのですが、このお2人はおふざけ同盟でも結んでいるんでしょうか??
楽しい一夜でした、お邪魔しました。
彼らにとって、来年も良い年になりますように!!
2008.12.26
このグリーンの液体が何かわかりますか?
オリーブオイルです。
透明でもないし、不思議な色みですよね。
なぜなら、このオイル、ノンフィルターなのです。
通常、オリーブオイルはろ過されているので透明なのですが、こういう無ろ過のものもあって、
果実のカスのようなものが沈澱するために不透明な抹茶色になっているんですね。
世界で唯一、種子からではなく果実から搾取されるオリーブオイルの、
まさしくジュースと呼んでも遜色のない、果実味が感じられる逸品です。
しかも、このオイルは、トスカーナで手摘みされたオリーブをすぐに瓶詰めし、
収穫から10日以内に注文者に届けられるというシステムで、珍しいばかりか、なんともフレッシュ!
イタリア国内より先に日本で味わえているかもしれないってスゴイです(笑)。
ちなみに、このオイルは予約制で、届いたのはオリーブが旬の11月半ばでした。
届いた直後に会食をした際、レストランに持ち込んで、試食をさせてもらった様子が上の写真。
オイルと一緒に写っているパンは、あらかじめお店にお願いしておいたフェットゥンタ用のパンです。
フェットゥンタは収穫祭でオリーブオイルの出来を確認するために食べるもので、
トーストして軽く塩をふったパンにオリーブオイルをつければ完成だそう。
南イタリアでは熟してから、北では熟し切らないうちに収穫をする傾向があるそうで、
青く若々しい香りのこのオリーブオイルは出席者に評判が良く、
お店の方にもお分けしたので、一晩で一気に1/3ほどが無くなってしまいましたが、
無ろ過だと傷みやすいと聞いたので、惜しくはありませんでした。
おいしいものはおいしいうちに食べてあげるのが一番です!
ちなみに、このオイルはウェブサイトから予約、購入しました。
商品のある限りは1月まで販売をするようですので、ご興味がおありの方はこちらをご覧下さいマセ。
【アントニオ】
http://www.antonios.co.jp/
2008.12.24
ちょっと遅くなりましたが・・、神田シェフとjunさんのブログにも紹介されていた
並木麻輝子先生主宰の忘年会で出された料理をご紹介します。
会場となった「リストランテ サントスピリト」は、目黒雅叙園前にある大人シックなイタリアンのお店。
惜しまれながら閉店した名店「オー・バカナル原宿店」でギャルソンをされていた木村さんが立ち上げたお店であることから、バカナルの常連だった並木先生がオープン当時から贔屓にしていて、最近では同窓会にも使われたとか。
まずは前菜。
加工肉にシーフード、クロスティーニと、いきなりの盛りだくさんで目移り!
クロスティーニは焼いた薄切りパンを使った前菜で、要するにカナッペのこと。
この日は鶏レバーペーストが盛りつけられたスタンダードなものでした。
どれも上等な味わいでしたが、なかでも自家製だという鴨肉の燻製がめちゃウマ!!
しかも厚手!
並木先生が特別に追加してもらったという、サントスピリト特製のトリッパのオーブン焼き。
臭みはかけらほども感じられず、コクがありながら後味の軽いトマトベースのソースも抜群のおいしさで、出席者にも大好評でした。
トリッパは牛の第二胃袋のことで、いわゆるハチノスなのですが、臓物類は下処理がとても大変なので、本来はパーティーメニューではありません。
50人以上分も(しかも開催日の数日前に)作業すると決まった時には、厨房の皆さんは卒倒されたかも・・。
いつも郷土料理などイレギュラーなメニューをお願いしている並木組忘年会・・、どのお店も労力の大きさや経費を度外視してリクエストに応えて下さり、幹事を務める私としては、毎年、土下座する思いです(汗)。
プリモピアットには、ホワイトアスパラガスと生ハムのキタッラ(幅の広い平麺のパスタ)トマトクリームソース、そして、ラザニアが。
こちらは鶏肉のカチャトーラのローマ風。
カチャトーラというと、日本ではオリーブの入ったトマトソースの煮込みのイメージが強いかと思いますが、ローズマリーと赤とうがらし、アンチョビに白ワイン酢を加えたローマ風というのもあるんですね。
シャキシャキのエリンギが山盛りで、食べ応えタップリでした。
この後、今が旬のリンゴのタルトと淡い舌どけのパンナコッタを盛り合わせで頂きました。
おまけショットです!
この日、遊びに来て下さったゲストの方々。
左から、元デフェールの安食シェフ、テオブロマの土屋シェフ、スーパースイーツブロガー陣のお一人、ロートンヌの神田シェフです。
会の終了後、パティシエ界屈指のサーファーでもある安食シェフは、ハート目の女性たちに惜しまれつつ、翌日の波に備えて(?)足早にお帰りになりましたが、驚異の体力を誇る土屋シェフは、この後、打ち上げにも参加したばかりか、並木先生を車で送ったついでに先生のお宅で深夜(というかほとんど早朝?)まで茶飲み話をして行かれたとか。
他にも、ダンディーでお話も面白いビゴの藤森シェフ、店を抜け、スペシャルプレゼント持参で挨拶に来て下さったトシ・ヨロイヅカの鎧塚シェフなど、多彩なゲストがいらっしゃいました。
「穏やかにスイーツファンと交流できるから楽しい」とシェフが普段顔で気楽に参加して下るのも、並木組は皆さんが大人で過剰な接近をしようとはしないからこそ。
こういう会がこれからも続いて行くと楽しいのですが~。
2008.12.7
並木先生の講座の後に、思いつきでゾロゾロと連れ立って中目黒へ足を向けました。
目指すはトラスパレンテ。
この春にオープンしたブーランジェリーで、並木先生のおすすめの一店です。

時間が遅かったので種類はあまり多くはなかったのですが、私が目的にしていたコン ミエーレは無事にゲット!
トレーの中央にある細なが~いのがそれです。
イタリア語で蜂蜜を意味するミエーレ。
発酵バターとセージで風味づけされたバゲットをパリパリとした硬い飴状の蜂蜜が覆っています。
パスタのイメージからこんな形にしたんだとか。

シェフの森さんと並木先生のツーショットをパチリ!
柴田書店から来年に発刊予定の「ベーカリーブックvol.3」の取材で並木先生がこちらを訪れたそうで、店の隅で何やら話しこんでいました。
お若く見える森シェフですが、イタリアのボローニャで3年間の修行を経験されているんだそう。
もとはパティシエでいらしたそうで、ケーキの方も評判が良いようです。
お店にはイートインがあって、ケーキを皿盛りデザートで食べたり、お酒も飲めたりするそうなので、天気の良い日にテラス席で、ビールを飲みつつ温めてもらったカルツォーネをパクつくのなんか、ハァ最高~~(妄想)。
左の写真は2枚を通して上から、カルツォーネ、クロワッサン、カレ、コン ミエーレです。
カレは常時、3、4種類ほど置いてあり、あんパンやクリームパンもこの形になっているそうで、ウズラ豆のあんパンを試してみたかったのですが、残念ながら来店時にはありませんでした。
そこで、シャンパン漬けにしたドライクランベリーの混ぜ込んだものをご購入。
キッチリ焼きこまれたキメの細かいブリオッシュとしっかりとした厚手の皮のコントラストが抜群!

サクサクというよりはパリパリとした歯ごたえで目の詰まったクロワッサンは押しの強いバター感もなく、サンドイッチに向いていると思ったので、晩ゴハン用に生ハムの切れっぱしを突っ込んでみました。
コン ミエーレは、適度な噛みごたえにバターのコク、塩気と甘味も重なり合って、おやつにもツマミにもなるスグレモノ。
やめられないとまらな~い!!
こちらのお店のパンは成形もていねいなので、女友達へのお土産なんかにも使えそう。
カレは3個セット用の箱の用意もあるようなので、プレゼントにしても喜ばれると思います。
しかも、中目黒の駅から徒歩4、5分という立地にも関わらず、コン ミエーレならめっちゃ長いのに220円、カレは180円といった価格設定で、とてもウレシイ!
次に立ち寄った際には、ぜひイートインで昼にカルツォーネとビールを・・、夜にコン ミエーレとワインってのも捨てがたいなぁ。
2008.12.3
本格的に寒くなって来ました。
風邪気味でハナをビービーとかみまくっているところに、並木麻輝子先生から、
「これからあんこう鍋を食べるから来ない?」とのお誘いが。
並木先生の同級生の集まりだとのことで、部外者が行ってもいいのかな、とは思いつつも、
家を飛び出してビューンと馳せ参じ、温かいお鍋をご相伴に預かりました。
あんこう鍋、と聞いて行ったのですが、丸ごと食べ尽くしという趣向だったようで、まずは刺身が。
酢味噌とあん肝ポン酢で頂きました。
手前、ドーン!!
超重量級のあん肝!!
奥の皿はモツ類です。
黒いのが皮で、時計まわりに、エラ、ミノ、ヌノ(卵巣)、滅多にお目にかかれない珍しいものばかり。
湯呑にはヒレ酒・・、グビリ。
ふぅ。
ちなみに、場所は神田駅から歩いて2、3分の「割烹 藤むら」さん。
2階はお座敷になっています。
日本橋でご商売をされていた並木先生のお父様がよく使われていたそうで、冬にはいつもご家族であんこう鍋を食べに来ていた思い出深いお店なんだとか。
何年か前のこの時期に、カルチャーセンターの講座生など20名ほどをお連れ頂いたこともありました。
遅れて参加した私の前には、煮こごりやから揚げなどの料理も一度に並び、あっという間に下のような具合に!!
最後はおじやに限ります。
麺類でシメるのも良いですが、淡白なダシや具材の鍋にはやはりコレです。
そして、おじやには三つ葉、これがあるとないとでは大違い!
鍋のおかげですっかり体が温まり、刺すように痛かったのども、体のだるさも吹き飛びました。
冬将軍に打ち勝つには、日本人ならやっぱりお鍋ですね~~。