2008, 10 月 アーカイブ
2008.10.24
横浜中華街付近に用事があり、約1年ぶりにフラリとこちらへ立ち寄りました。
中華街の目抜き通り、中華街大通りの中ごろを路地に入った「山東(さんとん)」は見るからに食堂の風情をした間口の小さな店ですが、土日ともなると開店から閉店まで行列の絶えない人気店です。
名物の水餃子は10個で一人前、735円。
ニンニクと生姜のきいたつけ醤油に刻みココナツが加えてあり、歯ざわりがプツプツとして独特です。
ニラたっぷりの肉あんを包んだ皮が厚手なので、なかなか食べ手があって、女性だったらこれだけで満腹になってしまう人も少なくないかも。
残念ながら私はその中に含まれないので、中華ちまきも頼んでみたところ、これまた予想以上にボリューミー。
残すの嫌いなんだよね・・と微妙に後悔しつつ、ちまきをレンゲで崩すと、中から干し椎茸や干しエビがザクザクと現れて、その旨味をしっかりと吸いこんだふっくらおこわのおいしいこと!
肉まんの子供のような10個の水餃子とデカちまきはあっという間に私の胃袋の中に・・。
平日の11時半前の入店だったにもかかわらず店内はほぼ満席で、12時過ぎに店を出たときには、4、5人が並んでいました。
一人でしか行ったことがないので、どうしても、水餃子と軽い一品というオーダーになってしまうけれど、今度は数人で行って色々と食べたいなぁ。
2008.10.17
すがすがしい秋晴れの空の下、自由が丘駅からバスで駒沢公園まで行って来ました。
といっても、目的は駒沢公園ではなく、公園の脇に位置する『マリアージュ・ドゥ・ファリーヌ』。
ご存知のとおり、辻口シェフのプロデュースするブーランジェリーパティスリーです。
都心部なのにわざわざバスに乗って店を目指すなんてピクニック気分で楽しいな~、てなのんきな調子の私と違い、熱い眼差しでギロギロとパンを見て回る私のパン先生、K石さんとH井さん。
上の写真は3人で選んだパンをテラスのテーブルに並べた様子ですが、多すぎだと思うぞ。
パン ド ミとバケットは先生方ほぼがお持ち帰りになったんですが、それにしても。
とはいえ、こちらのパンはふっくらとして適度な軽さがあるため食べやすく、具の素材や量の塩梅も良いので、いくら食べても飽きません。
さて、集合写真のメンツを一挙ご紹介!
一番手前がフォカッチャ ポワロー、その奥の右から、三つ子のおチビさんプティット アン シュープリ、ハリネズミのようなクロワッサン オ ザマンド、まがたま形のバコン ポティロン フロマージュ、揚げ米をまぶしたア ラ ファソン ジャポン。
そこから奥に向かって、フォカッチャ、クリームチーズをなでつけたポワブル フロマージュ、スコーン、この日で販売期間を終了したサンフォニー マングー、パリパリチーズが香ばしいバゲット グルマンディーズ、真ん中に位置する3枚重なったセイグル フィグ ペカンからまた奥へ、右がニダベイユ、左が栗粉を使ったカスターニャ、C字形のものはアリコ ジャポネです。
で、一番奥の山型のがパン ド ミ、左脇がバゲット マリアージュ。
どれもめちゃウマです!
それでもあえてベストを選ぶとしたら、私的には、上の写真のセイグル フィグ ペカンとアリコ ジャポネ。
前者はこちらのお店の須藤シェフがご厚意でK石パン先生に下さったもので、クリームチーズを挟んだドライの白イチジクがインパクトのある新作。
黒イチジクと粗砕きのペカンナッツも入っていて、クリームチーズをわざわざ白イチジクに挟んで一度に口に入るようにした一手間が功を奏しています(ちょっと面倒臭いそうですが)。
後者は、たっぷりと抱きこまれたうぐいす豆が甘さ控えめにふっくらと炊かれていて、かなーりおいしく、モッチリしたパンとの相性もバッチリで、1+1が3にも4にもなっている感じ!
こちらは、仕事の手を休めて度々表へ出て来て下さった須藤シェフ。
「ブルディガラ」や「ペルティエ」でもシェフをされていたという立派な経歴を持たれていて、現在、コンフィチュールアッシュの統括責任者も務められているそうですが、気取りのないフレンドリーなお方でした。
こまめにアップされているブログを拝見しても、パンへの思い入れや店の仲間たちに対する眼差しがヒシヒシと伝わってきて、温かいお人柄が感じられます。
それにしても、地元客や駒沢公園に来たらしき人々が一日中入れ替わり立ち替わり訪れて、次々にパンが入れ替わるこの繁盛ぶり!
食べればそれも納得のこの味は、バスに乗ってでもぜひまたガッツリと味わいに行きたいです。
2008.10.12
大好きなお店のひとつ、『レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ』にてランチ。
昨年のミシュランで一つ星を取ったことに刺激を受けてか、1月に伺った際には、料理にもサービスにもはっきりとした変革が見られ、特に料理において、成澤シェフ独自の「クレアシヨン(=クリエイション)」がその世界を発展させようと模索しているのが読み取れました。そして、楽しみにして行った今回・・、期待を裏切らないギュンギュンのパワーアップ!!コースの価格は一部上がりましたが、その分、より生き生きと表現されるようになった成澤シェフの世界を存分に楽しんで参りました~~。
小前菜(左の写真)として出てきたのは、そば粉とビールで揚げたメヒカリのベニエ、そして、ラディッシュ・・は泥つきのまま??と思いきや、なんと、土に見立てたマスタードの粒!低温の油でじっくりと揚げたものだそう。左端にチョコンと置かれているのは、これもれっきとした野菜の1つで、コーピエット(和名ですべりひゆ)という信州の菜っ葉野菜なんだとか。強い風味はなく、ちょっと汁に粘りがありました。
前菜は、カブ、京人参、白インゲン、インカのめざめ(さつまいものように甘味とねっとり感のあるじゃがいも)、みょうがなど、30種類もの温野菜を使った温製サラダ。彩りがかぶらないように盛り付けられていて、まるで宝石箱のよう・・。と、白い蓋つきの円柱状の器が目の前に差し出され、その蓋が開けられると、ホワホワ~ンと白い煙が。その中から皿の端に手早く盛りつけられたのは、ホタテやツブ貝などの貝類の燻製。こんなプレゼンテーションが昼から楽しめるなんて!
魚の主菜は、甘鯛のポワレ。ディルで風味づけしたポワローとセロリの角切りが敷かれ、干しダラとじゃがいもをクリーム状にしたものが挟まれていました。
続く肉の主菜は、ウズラのガランティーヌ(左の写真)。中をくり抜いて詰め物をした料理です。鶏肉のムースとカラス茸が詰められ、淡い食感ながら食べ応えと輪郭のある味わい。コレコレ!そして、火にかけたものに感じられる力強い火の名残り、見た目の美しさ、私の思うナリサワらしさはこういったことなんですが、いや、もうね、ホント、素晴らしい。ちなみに、グリーンのソースはパセリで、上に添えられているのはニンニク風味のピュレ。
パンは三宿の高級ブーランジェリー、シニフィアン・シニフィエのもので、カシス入りのバゲットやハチミツ風のチャバッタなどが盛りつけられ、その隅にはなぜか植木鉢が。飾りだと思ったら、またもサプライズ。実はこれ、バターなんです。黒い部分は粉砕して乾燥させた黒オリーブで、中にホイップしたバターが入っているといった具合。ほほぅ・・、なんかもう、どこから斬りこまれるかわからなくて一瞬たりとも気が抜けん、といった気分(笑)。
質感からグラニタと思い込んでいた口直しは、口に運んでみると生の梨だったのでまたもビックリ。ただ、ガストロバックという機械で加圧してあるとのことでシャキシャキ感が少しおさえられており、梨のジュレがかけられていたこともあって、お菓子的に感じられる一品でした。中には青柚子風味のクレームブリュレが。
次に出されたモンブラン!これがまた非常においしくて、出席者全員から大好評。 焼いたメレンゲの中をくり抜いてたっぷりの生クリームとラムレーズンのアイスを詰めてあり、ラム酒のシロップが添えられていました。
私はこれまで、モンブランクリームとメレンゲの組み合わせは好きではなかったんですが、初めて美味しいと感じました。量のバランスひとつでこれほどまで劇的に印象が変わるとは!!
そして、最後はお茶のための小菓子、昼でもワゴンでガラガラと運ばれて来ます。栗のパリブレスト、生チョコのケーキ、サヴァランなど7種類ものケーキから、マシュマロ、マカロンなどの焼き菓子まで、すべてが手作り。どれもおいしいので、勇気を出して、ぜひ、「全部!」とオーダーを。
以上が、成澤シェフの洗練された創造性の世界、ある日の全貌。一番安いコースが4000円台から7000円台になって初の来店だったので、行く前には、「ランチとしてはちょっと高いな」とも思いましたが、内容からするとむしろ安いくらいです。本来、私は、フレンチは重めで郷土的な、見た目もあまり飾り気のない方が好きなのですが、こちらの料理は別。何が出てきても味として好みのツボにハマるし、店舗デザインなども含め、一歩店に足を踏み入れてから退店するまでのほぼすべてにおいて、トータルに美学が反映されているので、その一環としての料理の美しさに共感できるからです。今年のミシュランでどう評価されるかはわかりませんが、その如何にかかわらず、1ファンとしてナリサワのこれからが楽しみです。
2008.10.7
久々に東急渋谷東横店のデパ地下、Food showを通ってみたら、お?デモンストレーションキッチンにモロッコ料理屋が・・、思わず吸い込まれてしまいました。
こちらの『ル・マグレブ』は、高級住宅街の二子玉川にあるお店だそうで、ちなみに、マグレブとは、北西アフリカの5国、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、モリタニア、リビアの総称で、アラブ語で「日の沈む所」という意味とのこと。
Food showでは2種類のクスクスメニューが用意されていて、野菜の煮込みを乗せた温かいものとサラダ仕立ての冷たいもの、どちらもローストチキンつきで950円。今日は温かい方を選んでみました。オリジナルの配合だというミックススパイスはマイルドで上品な味わいが食べやすかったです。
日本でクスクスと呼んでいる粒状のアレは、実はアレを使った料理の総称で、アレの本当の名前はスムールといって、世界で一番小さいパスタです。日本ではフレンチのお店でよく見られ、最近ではカフェメニューなんかにもよく登場します。パリ風とモロッコ風の違いといえば、わかりやすいところではスープの量。パリ風はクスクスが溺れるほどたっぷりとスープをかけますが、わりと控えめなのがモロッコ式。店によってはちょっとボソボソして、「もっと・・もっと汁気を!」と思ってしまったりしますが、こちらではヒタヒタ程度にかけてありましたので、ご安心を。
ところで、今日のFood showは私的に熱かったなぁ。期間限定のスイーツブース、ジス・ウィーク1では、右を見れば、パリのサダハルアオキで修業した宇治田シェフのお店「パティスリー雪乃下」、左を見れば、こだわりの高級ブーランジェリー「シニフィアン・シニフィエ」、そして、こちらではモロッコ料理!!なんだどうした、盆と正月が一緒に来たのか!?ちなみに、『ル・マグレブ』の出店は明日までですので、気になる方は行かれてみて下さいませ~。